砂糖

希少で高価だった砂糖(書評:大江修造『明治維新のカギは奄美の砂糖にあり:薩摩藩隠された金脈』アスキー・メディアワークス2010.3)

著者: 恩田重直  投稿日: 2023/07/25, Tue - 07:00
明治時代以前、日本の版図では砂糖の原料となる砂糖黍生産は非常に少なかった。砂糖は高値で取引され、砂糖を使ったスイーツは庶民には中々味わうことができない代物だった。琉球王の末裔という著者が、奄美大島の砂糖が生み出した薩摩藩の潤沢な財政に切り込み、明治維新の源流に迫る。

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世の中の不条理(書評:松本清張『中央流沙』河出書房新社1968.9[文庫版:中央公論社1974.5、文庫改版1998.9、文庫改版4刷2009.12])

著者: 恩田重直  投稿日: 2022/04/25, Mon - 20:00
日本が誇る社会派推理小説の巨匠、松本清張が砂糖の輸入割当をめぐる官庁汚職を描く。高度経済成長の真っただ中の日本で繰り広げられる壮大な汚職。その顛末やいかに。